戦略的放浪家バックパッキャオの世界制覇! 200ヶ国の街ブラ紀行と其の雑記

戦略的放浪家(Strategic Nomad)兼アスリート経営者の旅と生活のユニーク情報発信ブログ。難病のモヤモヤ病等で10回以上死にかけながらも世界150ヵ国以上に張り巡らしたネットワークを活用しなが居候的な旅をする。確立したトラベルスタイル(バックパッカーのような旅をしながらもキャリーのスーツケース派)から自称バックパッキャー。呼びづらいので呼称をバックパッキャオ!にされる[アジア人で左利き(サウスポー)+ナイフ強盗退治の経歴からボクサーのパッキャオ(Manny Pacquiao)とかけあわせて]

灼熱の地へ! 灼熱のペトラ

アッサラーム

 

ペトラは紀元前1~2世紀頃にナバテア人が入植し、キャラバン隊の中継地点として栄えたとされている。その後次第にローマ帝国に支配され、7世紀頃にはナバテア人が姿を消して以降次第に忘れ去られた地となり、1800年代にスイスの探検家によって発見されたのだとか。その日付8月22日。奇しくも僕らが訪れた日だ。灼熱の夏。クレイジー!

ゲートを通過して少し歩くとまずは岩の切れ目(シーク)を進む、容赦なく照りつける日差もここには差し込んでこない。インディジョーンズの撮影に使われた場所だけあってまさにアドベンチャーの出発という雰囲気。

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シークを歩く。なんかアンテロープキャニオンっぽくもある。

 

 

そこを抜けると、そこには早速岩の芸術の1つエルカズネ(宝物庫)が広がる。おそらくペトラで一番有名な景色だろう。歩きたくない人にとってはここを見て、周囲の岩場でゆっくりするだけでも価値があるかも(時間帯によって岩の色が変化して見える)。

 

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あまりにも有名過ぎて説明不要だろう

僕はもちろん先を急ぐ。体力があるうちに距離をかせがないといけない。

途中いくつかお土産屋がある。特に有名な砂のアートだろうけど、ペトラの値段はジェラシュや街中のほぼ倍…

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ここで買う必要は特にないきがする。値段交渉はマスト


 

そのあとにあらわれるのは墳墓群。宮殿墳墓やシルク墳墓も。そして円形劇場も。

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墳墓(左)と円形劇場(右)

このあたりまではエルカズネに圧倒された余韻ともの珍しさで周りの岩山に登ったりしながら遊ぶ余裕もある。

でも一通りそれが終わるとこの先まだまだ続く砂の大地と40近い気温により体力と気力が少しずつ削がれてくる。

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体力があるうちはこの斜面を登って穴の中を覗きに行ったりもできるのだが

途中には沢山洞穴があり少し涼もうと入るのだが…必ず動物園の匂いが…なんせロバやらがここで休憩したり用をたすのだから当然かな。

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駱駝さんたちも休憩したいわな。50℃ごえの砂地のより穴の中が快適でしょう。

少し萎えてきはじめたところに列柱通りが現れる。とりあえずは敷地内に入ってみよう!気候がよくてグループで来ていればちょっとした隠れんぼなんかして盛り上がる若者もいそうだが、さすがにこの気温ではおんな気もおこらない。

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外から見るより中は結構広い

この辺りから駱駝やロバに乗った旅人たちに追い越されはじめる。楽そうだが、歩くと決めた以上歩く!Mさんにはロバに乗るようにすすめたが、拒否。とりあえず行きは二人とも歩き決定。

円柱通りをこえると凱旋門がありレストランがある。食事をするつもりはなかったが、とりあえず涼んで休憩がしたかったので飲み物を買うことに。なんせ3L用意してきた水がほぼ底をつきかけていた。湿度が低いのでサウナのような不快感や汗の量ではないのだが、なんせ喉の乾きはこれまで体験したことがないレベル。皮膚呼吸の大事さを感じた。

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持参の水はぬるいし、尽きるし、途中の売店は貴重。

ここまで約4km、しかも平地。普通だったらそんなに疲れないんだろうけど、夏はきつい。でもここから更に4km弱、しかもここからは850段の階段、その先も坂道が続く。

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先はまだある。いやここからが本番
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岩場や峡谷も



 

階段と岩場を進みエド・ディルに到着、ペトラに来てから4時間半。ここまで来る人自体少ないし、この暑さで歩いて来るなんてもってのほか。ほとんどの人が動物にのってきているので、僕らは最終グループ。それでもやっとゴール、と思ったら、そこには案内板が!アカバやスモールペトラを見下ろせるビューポイントがあるようだ。ここまで来て見ずには帰れないだろう! 

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クライマックスのエド・ディルのはずが…
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まだ上がある~!!!

遂に山頂!これで本当のゴール!でも今度は帰らないといけない(山頂の写真行方不明なので見つかり次第アップします。)。バスの時間もあるのでゆっくりもしていられないが、帰りはロバがいる!と踏んでいたら、あれっ!!!いない。行きはあんなにいたロバや駱駝がいない。僕らが最終組に近いだけに待っていてももう人は登ってくる気配もないし、歩いて戻る。階段を半分(400~500段)くらい降りたところで、多分ゲートにもどるんとおぼしきロバ隊を発見!少し交渉して10JODで乗せてもらうことに。

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ロバさんよろしく!

これで絶対に間に合う!正直ほっとした。そして遂にロバの背に。ロバさんは80kg強ある僕をのせてせっせと歩くのだが、乗っている僕がロバの小ささに大丈夫かな?と気がきじゃない。特に墳墓の辺りで行きは見れなかった王宮の墓周辺をまわってくれたんだけれど、そこは斜面になっていてロバさんの一生懸命さが、こっちに伝わって来るようだった。あまりにかわいそうで降りようとすると、ロバ使いが問題ない、彼は慣れっこだ、と僕にストップをかけた。

そんなロバさんの奮闘もあって、食堂付近からエル・カズネめでのメイントレイルを行きの半分以下1時間半で走破。夕刻の朝とは違うエル・カズネを見て、バスにも余裕で間に合った。ありがとうロバさん。

18時半にペトラを出た帰りのバス。出発後数枚写真をとったあとの記憶はありません。

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こんな写真を数枚とって爆睡

21時をだいぶまわってアンマンに到着。ご飯をつくる気力もないので、マクドを食べて帰宅。ペトラの日帰りは体力勝負です。夜のペトラのキャンドルライトアップもあるので、余裕がある方は宿泊で予定をいれてみてはどうでしょうか。

To be continued.