中東の代表的な料理
アッサラーム
中東料理は多くのアラブ諸国やイスラエルに共通する料理が多い。発祥についてもいろんな説があるが、僕のきいたはなしではレバノンを祖とするものが多いようだ。中東スークと呼ばれる市場でもスパイススークが有名だと思うが、スパイスやハーブをよく使う。ただ、インドのような辛いスパイスではなく、香りを引き立たせるものが多い。
そんな中東料理で必ず目にする食材といえばオリーブオイル(イタリアやギリシャのイメージが強いがこれもレバノン地域が発祥といわれている)、レモン、パセリ、そしてヨーグルトだろう。こういった予備知識をえたうえで代表的な料理を紹介していきます。
・フムス⇒フムスはひよこ豆をペースト状にしたもの。その際にタヒニ(白ゴマオイル)やオリーブオイル、ニンニク等を混ぜるのだが、そのレシピは各家庭で違いまさに各家庭の味、秘伝のレシピがあるのである。そしてこの料理の発祥をめぐってもレバノンとイスラエルが争っている。
・ファラフェル⇒これもお馴染みですよね。コロッケのヒヨコ&そら豆版。ヒヨコ豆やそら豆(各国、地域でその配分が異なる)を潰して香辛料等と混ぜて揚げたもの。中東ではストリートフードになっており、近年では米国でもかなり見かけることが多くなった。これは個人的な意見かもしれないけれど、ジャガイモのコロッケを食べ慣れている僕にとっては、見た目コロッケ、かじるとちょっとパサつき感があるので、脳がそのギャップに追い付かないかんじがして…
ピタ(パン)⇒中東における主食の炭水化物。小麦、水、イースト、塩等を混ぜて発酵させて焼き上げる。中心部に空洞ができるので、そこにフムスなどを入れたり、肉などを入れてラップ(サンド)にして食べる。
中東における肉⇒中東でもよく肉は食されるけれど、知っての通り宗教上の理由から豚は食べれない。中東では牛、鳥に加えて、羊の肉も非常によく用いられる。また、場所によっては、駱駝の肉にありつけるところもある。他宗教の人間にはあまり関係ないところだが、肉はすべてハラルミートでなければならないというのもこの地域の特徴だろう。
シャワルマ⇒これが僕のおすすめの肉料理!回転グリルで焼いた肉を、野菜、ソース等と共にピタに包んだものがシャワルマ。お店によっては、包んでからもう一度鉄板で焼き目をつけるところもある。僕の一押しですが、実はこれ、トルコだとケバブなんですよね。それがギリシャだとジロ(ギロ)と呼ばれるわけで。ここまでくるともう説明不要ですね…でも僕が人生食べた最高のシャワルマは中東とは違う氷の国のもの(そのうち登場します)なんです。
ババガヌーシュ
中東食卓で一番よく見る野菜は茄子!ババガヌーシュはその茄子を使った代表的な料理。日本にもある焼きナスの発展系。焼きナスから身をそぎ出し、タヒナやオリーブオイル、ニンニク(これも中東料理には欠かせない)、レモン汁と混ぜる。クリーミーな茄子料理という表現がぴったりの前菜
タブーリ
日本では何かにつけて脇役のパセリが中東では主役をはるサラダに!みじん切りのパセリにブルグル(ひき割り小麦)、トマト、レモン汁、塩、胡椒、オリーブオイル等を混ぜたサラダ。みじん切りのイタリアンパセリの食感と爽やかなレモン風味が心地よいサラダ。
デザート⇒中東の人々も日本人同様に甘いものが大好き。いや、日本人からいわせれば甘すぎだろ!って突っ込みたくなるレベルのものも多い。そんな中でいくつか
クナーファ⇒小麦と水で作った記事に、チーズやクリーム(カイマク)、ナッツなどを挟んで焼き上げそこにシロップをかけたおやつ。切り出す時に中のチーズが伸び~る中東版チーズケーキ。
バスブーサ⇒こちらもケーキだが、もう少しシンプル。エジプトのものが有名だが中東全域からアルメニア等でも親しまれており、地域によって呼び名が異なる。特徴はセモリナ粉を使い、バター等の一般的な生地の材料のほかにヨーグルトやアーモンド、レモン汁等を加えるという点。
まだまだあるのだけれど、それはレバノン編あたりで書いてみることにします。
To be continued