灼熱の地へ!アンマン街ブラ(ちょっとローカル編)
前回はダウンタウンはじめ超有名どころを紹介しましたが、今回はもうちょっとローカル
内容
ヨルダンにあるパレスチナ人の日常
ワヒダッドキャンプ(Wihdad)
もともとは1948年のアラブイスラエル戦争でパレスチナを追われることになったパレスチナ人のために難民キャンプがここに設けられていた。それが50年以上の時をかけて、キャンプからパレスチナ系住民のコミュニティへと発展していったエリアである。
ダウンタウンやアブドゥンのような中、高所得者層のエリアとは違い
このエリアで僕達旅行者が見て面白い場所といえばやっぱり市場。ダウンタウンのスークとは違いゴミゴミとした喧騒感のあるスークは活気に溢れている。
僕がこのエリアを知ったきっかけはトレーニングジムだった。僕のトレーニングを見て話しかけてくれたおじさんと仲良くなり、話をしている中で、彼がパレスチナ系の移民だということを話してくれた。そうすると他のパレスチナ系の人々も集まってきて、歴史やヨルダンに来た背景等を話してくれた。そしてパレスチナ人の日常を見たいならワヒダッドキャンプに行くといい、といってくれたので、数日後早速タクシーに乗ってワヒダッドキャンプに向かった。
ワヒダッドキャンプ周辺は大通りですらなんとも言えない煩雑感に溢れたエリアだ。例に漏れず同じ業種が隣り合わせに軒を連ねる店。目についたのは日本の店舗でもよく見るウォーターサーバー。形はにているが、紙コップではなく、プラスチックや金属のコップが掛けてある。まさか…そうコップは共同で使うのだ(-_-;)さすがの僕もちょっとひいた。
そんな大通り通ってローカルスーク内へ。スーク内も、衣服エリア、スパイスエリア、フルーツ等エリアが分かれている。衣服関係は女性が切り盛りしているところが多い。
食料品コーナーは男性が多いし、子供達もリヤカーを引いたりして手伝っている。一家総出という感じ。そして彼らの好奇心は半端ではない。その当時はヨルダンでもスマホを所持している人は珍しかった。なので僕がスマホで写真を撮っていると、子供たちがまずよってきて自分達を撮ってくれとせがんでくる。それが終わって、進もうとすると、後ろからフルーツが飛んできて僕にあたる。何かと思えば、数件後ろの果物屋さん。用件はもちろん。”次は俺を撮れ”だ。別に撮った写真を皆に送るわけじゃないのに、みんなバッチリポーズを決めてくる。
恵まれたエリアというわけではないんだけれど、彼らの前向きなエネルギーと明るさは僕達が忘れかけている何かを気づかせてくれるような気がした。
それと同時にほんと面白いものがたくさんある。
まずは塗り絵。ヨルダンでも人気のスポーツと言えばサッカー。なので世界のスター選手の塗り絵が売っていた。表紙は肖像権などお構い無しの写真なのだが、中の絵のクオリティが笑えるレベル。お隣の国の偽テーマパークよりもひどい(笑)みつけたら絶対にチェックしてみてほしい。
結構な割合で変わったマネキンがいる。どこかが欠けているとかもあれば、表情が独特すぎるものが多い。
各店舗に搬入されている商品の出所が不明すぎる。特に僕が見たなかでは履き物。明らかに中古や揃っていないサンダルがトラックで搬入されているところは日本ではまず見られない光景だろう。
一方で、日本ではふた昔前くらいに流行ったアーケードゲームがゲームセンターには並んでいる。僕らにとってはノスタルジック。
なんだかんだ楽しみ尽くすには半日以上はかかる。写真のお礼に果物やちょっとしたスナックをいただきながらめぐって、僕が買ったものは、ベルト数本。なぜか?それはMade in シリアだったから。まぁ日本では見かけないでしょ。品質云々より珍しさ。そういう趣がわかる人には、良いお土産。この地域ではトルコ産のプロダクトは高品質で通っているようで、シリアも悪くはない、とのこと。僕の買ったベルトも3ヶ月くらいはもちましたよ!(笑)
ヨルダンにおけるパレスチナ人の日常を満喫した僕だが、翌日現地スタッフにその事を話したら、「アラビア語を満足に話せないのによくあそこに行ったな。チャレンジャーだよ」、って言われたけれど、そんなに危険な場所には思えなかった。
アンマンの街ブラの中では一番印象に残った地域だった。
ワヒダッドキャンプを力説しすぎたので、最後に申し訳程度になるけれど、ローカルな人々の集う場所を少しだけ。
本当にちょっとだけオススメローカルエリア
al-Weibdeh⇒ダウンタウンの中心地であるローマ劇場やレインボーストリートから2kmほど離れたエリア。Rainbow street 等に目がいって見落とされがちだがヨルダン流行の最先端なんて言われるエリアだ。
Al Swaifyeh⇒ダウンタウンから10km弱Gallarie Mall の近くにあるエリア。僕が行ったときは観光客のあまりいない、現地の人々の集まる場所、ストリートという感じだった。レストラン等も多くローカル気分を味わえる。
アンマンに腰を据えてじっくりという人も少ないだろうから、これらを参考に興味のあるところを選んで行って見てもらえればと思う。
To be continued