戦略的放浪家バックパッキャオの世界制覇! 200ヶ国の街ブラ紀行と其の雑記

戦略的放浪家(Strategic Nomad)兼アスリート経営者の旅と生活のユニーク情報発信ブログ。難病のモヤモヤ病等で10回以上死にかけながらも世界150ヵ国以上に張り巡らしたネットワークを活用しなが居候的な旅をする。確立したトラベルスタイル(バックパッカーのような旅をしながらもキャリーのスーツケース派)から自称バックパッキャー。呼びづらいので呼称をバックパッキャオ!にされる[アジア人で左利き(サウスポー)+ナイフ強盗退治の経歴からボクサーのパッキャオ(Manny Pacquiao)とかけあわせて]

海外旅行保険に加入すべき理由(そもそも入国できないよ編)

内容

 

ターゲットはアライバルゲートから

皆さんは海外旅行に出るときに海外旅行保険に加入していますか?任意のケースがほとんどだし、数日や1週間くらいの旅行だったら数千円から1万円ものお金を払ってわざわざ保険に加入するほどでもないか、と思う気持ちもわかります。なんのために旅行代金を切り詰めたのか、そのお金があれば現地でもっといいものを食べれる、と考えるのも当然ですよね。

でも、世界的に安全な日本、しかも母国における1週間と海外での1週間は全く別物だということを考慮しないといけない。旅先では旅行者というだけでリスクは向こうからやってくるのだ。

海外では空港を出たところ、正確には税関を抜けた到着ゲートを出たところから戦いは始まっているといえる国も多い。特に空港は窮屈なフライトからの解放感と目的地への到着した安心感、これから始まる旅への高揚感で無意識に無防備になることもしばしば。そこにつけこむようにして、スリ等は空港の人混みに紛れ、確実に金品を所持している旅行客を見逃さない。そのような被害にあった際でも保険に入っていれば携行品の被害を補償してくれる。

診療費の未払い問題

保険利用で一番多い案件は体調に関わるものや怪我の治療に関するものである(AIGによると約73%)。環境変化による体調不良や日本とは交通事情が大きく異なる海外での交通事故等、病院のお世話になる率は大幅にあがる。またその治療費が莫大になることあることもよく耳にすると思う。こうした際に保険が役立つのは知っての通りかもしれないが、そもそもこの海外旅行保険、特にこの医療費に関する保険に加入していないと入国を拒否されたり、罰金を課せられる国があることはご存知だろうか?海外旅行保険についての第1回目として当該事例についてふれてみます。

インバウンドを推進してきた日本でもここ最近急増しているトラブルのひとつが外国人旅行客による治療費の未払いである。日本では旅行客であろうと、病院へ行くとまず診療、治療をしてしまう。その後の支払いの際に、患者が今はお金がない、宿に取りに帰るなど、と言って連絡先を預かり、信じて待つケースが往々にしてあるようだ。だがそういった親切心につけこんで、トンズラする輩も世界には多い。結局つかまされた連絡先などの情報は全て嘘で、診療費を取りっぱぐれる、さらには税金で穴埋めされることにもなる。

こうした事例は海外でも発生しているようで、いくつかの国では外国人旅行者に保険の加入を義務づけている国がある。仮に義務付けていない国でも病院を訪れた際に保険加入か十分な費用の所持を確認できなければ診療を受けれないことも多い。

米国などでは、救急車で搬送中される瀕死の重傷者ですら、自分の加入している保険適用の病院を指定する、なんてこともある。でなければ例え命が助かってもその後の医療費で……。国民皆保険の日本にいると考えの及ばないところだろう。

海外旅行保険の加入を義務付けている国々

ではこれから入国の際に保険加入を義務付けている国々を見ていこう

[オランダ]🇳🇱⇒滞在期間(日数)をカバーするものである。金額の決まりはないが、保険金額に規定はありませんが、治療・救援費用・死亡時の’各項’3 万ユーロ以上が推奨

[チェコ]🇨🇿⇒滞在期間(日数)をカバーするもの。治療・傷害 ・死亡についての、それぞれ”各項”3万ユーロ相当額以上の補償があること。※滞在中もパスポートと共に保険証書を携帯していなければ罰則の対象になることもあり。

[ハンガリー]🇭🇺⇒滞在期間(日数)をカバーする海外旅行保険の加入。死亡時の補償額が3万ユーロ以上のもの

[ポーランド]🇵🇱⇒滞在期間(日数)をカバーする海外旅行保険の加入

[ラトビア]🇱🇻⇒滞在期間(日数)をカバーする治療・救急医療・遺体搬送の3点を必ず補償する内容の3万ユーロ以上の海外旅行保険への加入が義務付けられています。※チェコと違い、3万ユーロは、3点を補償する保険金額の”合計”額。

[エストニア]🇪🇪⇒ 滞在期間(日数)をカバーする海外旅行保険の加入。死亡時の補償額が3万ユーロ以上のもの

[リトアニア]🇱🇹⇒滞在期間(日数)をカバーする海外旅行保険の加入。治療・救援(緊急移送を含む医療サービスが含まれるもの)の補償費用が5,792 ユーロ以上のもの

[コソボ共和国]⇒滞在期間(日数)をカバーする海外旅行保険の加入。

[エクアドル]🇪🇨⇒保険期間が滞在日数以上の医療保険への加入。

[キューバ]🇨🇺滞在期間(日数)をカバーし、キューバを補償対象としている(米国系以外の保険会社)保険会社の治療・救急医療・遺体搬送を補償する保険への加入。

[イラン]🇮🇷保険金額の最低額は決まっていまないがイラン滞在中をカバーする死亡に関する補償が必要。ビザ取得時の条件になっている。

*どこも似ているようで、少しずつ違うのうえに、規定が変更されることもしばしば。出発前に最新情報を要確認

項目の中で厄介なのはチェコの各項目それぞれ3万ユーロという規定。クレジットカード付帯の場合だと、プラチナクラスでも2枚分、それ以下のものだと3枚分以上の額になる。またキューバやイランは政治的背景からAIGなど米国系の保険会社は適用外になってしまうので、注意が必要。

それ以外でも金額規定の詳細等がそれぞれ違うし、保険証明書などの扱いについても各国異なる規定があるが、僕の経験では、英文で書かれた保険証書を常に携帯していれば問題なかった。特に入国拒否の恐れのある空の玄関口空港には必ず英語ができる人がいるので(陸路はその限でないことも)。保険の証明書はクレジットカード付帯の保険の場合はサポートデスクに問い合わせれば郵送で送ってもらえる。

旅先では常に携帯していることが望ましいです。不携帯が罰則対象でそれに違反して罰金とられるだけならまだ納得できるが、その徴収された罰金が警察官のポケットに入るなんてことも日常茶飯事なので。

保険証明書発行には1週間以上かかることも多いので出発前に余裕を持って準備しましょう。それぞれの詳細については各国大使館のページ等で要確認してください。

次回は海外旅行保険でチェックすべき項目。

To be continued

人気ブログランキング