戦略的放浪家バックパッキャオの世界制覇! 200ヶ国の街ブラ紀行と其の雑記

戦略的放浪家(Strategic Nomad)兼アスリート経営者の旅と生活のユニーク情報発信ブログ。難病のモヤモヤ病等で10回以上死にかけながらも世界150ヵ国以上に張り巡らしたネットワークを活用しなが居候的な旅をする。確立したトラベルスタイル(バックパッカーのような旅をしながらもキャリーのスーツケース派)から自称バックパッキャー。呼びづらいので呼称をバックパッキャオ!にされる[アジア人で左利き(サウスポー)+ナイフ強盗退治の経歴からボクサーのパッキャオ(Manny Pacquiao)とかけあわせて]

海外旅行保険にはいるべき理由(カード付帯型の落とし穴!🉐知識と解決策)

内容

 

前回は海外旅行保険の加入が義務であり、無しでは入国を拒否されるかもしれない国々を紹介しました。今回は最近では年会費無料のクレジットカードやデビットカードの多くに付帯しはじめているカード付帯型の海外旅行保険についてみていきます。

便利だけれど抜けている

カード付帯型の保険のメリットはなんといっても保険料がかからないこと。その反面、一般契約の海外旅行保険よりもしっかり内容をと確認しておかないとイザというときに十分な補償が受けられないこともあるので注意が必要なんです。

カードの入会キャンペーンのサイト等を見て目に飛び込んでくるセールスポイントに”海外旅行保険最高~億円”なんというものがありますよね?その金額のインパクトに目が行きがちですが、それは傷害によって亡くなった際の補償(疾病が原因だと対象外)であり、使うこと自体が稀であり、他のどの補償よりも使うことがあってほしくないものである。重要視しないわけではないけれど、海外旅行では現実的に補償を受ける可能性が高い項目が他にあるのである。

ではどの分野の補償を使うことが多く、そのなかでも注意すべき点はどこなのかをまとめてみる。

あなたのカードは自動ですか?

その前にまずは保険適用の大前提となるところから見ていこう

・自動付帯か利用付帯か

(i)自動付帯⇒責任期間(出国日から帰国日)の海外旅行の代金支払いにクレジットカードで決済していなくても保険の対象になるカード。言い換えれば持っているだけで保険の適用を受けることができる。

(ii)利用付帯⇒海外旅行の航空チケットやそれを含むツアー代金、空港移動等の国国内移動時の交通機関利用代金をクレジットカード払いにした場合にのみ適用※ホテルの代金や現地ツアーの申し込みは対象にならないので注意

★利用付帯は上記のように主に旅行出発前、日本国内でのツアー予約時の料金支払いや、航空券支払い。空港までの交通機関での支払いが条件のものがほとんどだが、中には海外で空港に向かうための公共交通機関の利用でも適用されるカードもあるので、旅程が長くなりそうな時はそちらも併用してみることをオススメする。

超重要ポイントチェック(そして弱点を知ろう)

保険適用がなされたことを前提にいよいよチェックすべき項目。現実に利用する可能性が高い項目や付いていると安心なものをあげてみた。

①疾病、傷害治療⇒病気やケガの治療費を補償する。海外特にヨーロッパ、アメリカ、オセアニア地域では医療費が非常に高額になるケースがあります。

何はともあれこの項目。保険会社によって異なるが保険利用の50%~70%がこれ。一般契約の海外旅行保険ではここが違うことで保険料が大きくかわってきます。そしてカード付帯保険の弱いところがまさにここなんです。解決策は後の項目で。

※はじめにも書いたけれど、保険では亡くなった原因が疾病か傷害かによって補償が異なる。ほとんどのクレジットカードは疾病による死亡の補償がついてはいない点も注意しよう。

②携行品補償⇒旅行に持って行った所有物の破損や盗難等による被害を補償。①に次いで利用率が高い。①+②で8~9割にもなる。ただし注意点がある。※現金は補償対象外※補償額が高くても、1品目あたりの上限額が設定(10万円が多い)されている点に注意が必要+免責額(3,000円が多い)についても注意しておこう。

(例)携行品補償30万円の補償時にカバンと中身あわせて30万円相当を引ったくられたととします。

(A)カバン(10万円)+(スマホ10万円)+(カメラ10万円)⇒10万円+10万円+10万円ー3,000円(免責)=29万7,000円

(B)カバン(10万円)+(スマホ15万円)+(カメラ5万円)⇒10万円+10万円(1品目上限額10万円)+5万円ー3,000円(免責)=24万7,000円

こうした違いがでてきます。

※また、各品目ごとに購入からの年数による価値の償却が行われる点にも注意!

(例)同じ10万円カバンでも

(A)購入から1年⇒ 10万円×90%=9万円 (B)購入から5年⇒10万円×50%=5万円

③賠償責任⇒事故により他人に負わせたケガ、(レンタル品、ホテルも客室やキー、売店の品物等)他人の物を破損させたこと等によって、法律上の損害賠償責任を負った場合の、損害賠償金および費用(訴訟費用等)の合計金額を補償。

バックパッカー等は大きなザックを背負っているので、店に入った際に展示品にザックを当てて壊してしまうこともあると思うので、この項目は結構重要。

④救援者費用⇒旅行中の病気けが、亡くなった際の家族の渡航費や遭難による捜索費を補償。

⑤航空機遅延⇒ゴールドカードの一部やプラチナクラスのカード(全部ではない)についているものもある。ついているとなにかと安心

出発遅延の際は食事代(極少数のカードには宿泊代も)、乗り継ぎ遅延時の宿泊代+食事代、手荷物遅延時の必要な衣服代が補償される。非常にありがたいサービスだがクラスの高いクレジットカードにしか付帯していない。

 

繰り返しになりますが、クレジットカードの契約の際にはなにかと金額の高い亡くなった際の補償額が目に入ってくるし、クレジットカード会社も売りにしていますが、実際の利用確率からすると上記の補償がどれだけ充実しているのかがポイントになってきます。

その中でも一番利用する可能性が高い疾病傷害の補償額が低く設定されているところが最大のデメリットとなります。では解決策はないのでしょうか?

超シンプル?な解決策

☆解決策⇒海外旅行保険付帯のクレジットカードを複数枚持つ

海外旅行保険には複数の契約によって補償額を合算できる項目があります。疾病傷害治療の項目はその合算可能な項目になります。(後遺症補償等は最高額の高いものを適用になります。)

☆合算になる項目⇒疾病傷害治療・携行品・賠償責任・航空機遅延保険・救援者費用

(例)カードA(上限額50万円)+カードB(上限額100万円)=150万円まで補償される

カードA(上限額50万円)+カードB(上限額100万円)+カードC(上限額200万円)=350万円

★上限額の高い方が適用⇒傷害死亡補償・後遺症補償

(例)カードA(上限額2000万円)、カードB(上限額5,000万円)、カードC(上限額1億円)⇒カードC(1億円)が適用される。

合算可能な項目の中で、賠償責任についてはカード単体でも十分なものも多いですが、その他の項目は合算しておく方が安心です。僕自身も携行品については合算していたことで救われた経験があります。

このように各カードの補償額の合算によって十分とまではいかなくても及第点くらいの額まで引き上げることが可能です。またこの方法が理にかなっている点は、海外では使用可能なブランドやカードの読み取り機との相性等も考慮して数枚、しかもそれぞれブランドの違うカードを用意していくことが理想的なので、そういった意味でもこの合算という方法は現実的です。

そして最後にもう一点、カード付帯型の保険の場合多くの方が実際にトラブルにに見舞われた際の連絡先や補償内容をを把握していないケースが多いです。旅先特にトラブルに見舞われた際に、すぐにインターネットに接続できる環境になかったり、落ち着いてそういった項目を確認できる精神状態に無いこと多いです。出発前にカード会社のサポートデスクの連絡先または引受保険会社(各カード会社の保険契約を請け負っている保険会社)の連絡先や補償内容を確認、メモしておくことをおすすめします。

僕も事故(バングラデシュでどぶ川に転落)や窃盗等を経験しているけれど、やっぱり動揺する。そんな中でも警察行ったりという初動が大切になるので面倒でも詳細を書き留めていって損はないです。

では次回は一般契約の海外旅行保険とカード付帯のものを比較してみます。

To be continued

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