戦略的放浪家バックパッキャオの世界制覇! 200ヶ国の街ブラ紀行と其の雑記

戦略的放浪家(Strategic Nomad)兼アスリート経営者の旅と生活のユニーク情報発信ブログ。難病のモヤモヤ病等で10回以上死にかけながらも世界150ヵ国以上に張り巡らしたネットワークを活用しなが居候的な旅をする。確立したトラベルスタイル(バックパッカーのような旅をしながらもキャリーのスーツケース派)から自称バックパッキャー。呼びづらいので呼称をバックパッキャオ!にされる[アジア人で左利き(サウスポー)+ナイフ強盗退治の経歴からボクサーのパッキャオ(Manny Pacquiao)とかけあわせて]

機能性ベースレイヤーとの出会い。初恋はHelly Hansen

内容

ひとつ上の機能性へ

中東へ行くにあたって、はじめて機能性肌着、いわゆるベースレイヤーというものについて知ることになった。50℃を超える気温、これまでも野球等の一般的なスポーツ用速乾アンダーシャツは使用していたが、登山用等のアウトドアウェアにはもっと高性能なものがあるとういう記事を見かけた。確かにコンディションによっては命にかかわるフィールドでは通常のスポーツよりも高い水準の機能性が求められるというのはもっともな話。それを念頭にいろいろ読んだ結果、一番心を惹かれたのがヘリーハンセンのポリプロピレンを使用したlifaという素材。

汗を吸収しない服とは

何でも水分を吸収しないんだとか。それまでの僕の常識では水分を吸収しないってどう言うこと???というまさに意味不明レベル。だって、シャツは汗を吸収するためにあるわけだしそれを吸わないなんてナンセンスだろう、と。きっと開発者から見れば凡庸な頭の持ち主ですね。

ポリプロピレンとはプラスチックの一部で、日用品のタッパーウェア等の形でよく目にする。お分かりの通り硬質で水を弾く素材だ。

そしてポリプロピレンの優れた点は繊維の中で熱伝導率が最も低い。なので冬はこれを一番したに着ることで防寒効果も期待できる。さらにその軽さ。水よりも比重が低いので水に浮くほどだ。

This is Helly Hansen and lifa

1979年にそんなポリプロピレンを繊維にしたものをはじめてウェアとして実用化したのがヘリーハンセンのlifa。漁師のヘリーハンセンが厳寒のノルウェーの防寒着作成からスタートしたこのメーカー。ユニクロですっかりお馴染みになったフリースの元祖を1961年に世に送り出したのもヘリーハンセンなのだ。オリジナリティ溢れるものづくりの歴史にも魅力を感じた。

話をLifaにもどそう。生地が水分を含まないということは汗を書いた肌面に水分を残しにくいということ。通常の綿などは水分を吸った生地自体が肌に引っ付くので汗冷えや、不快感を感じるというわけ。でも生地が汗を含まないのでこの肌着のうえに、速乾性のシャツを着れば、かいた汗がlifaを通して速乾性のシャツに移行し、肌とふれているlifaのシャツは乾いたままで快適といいわけ。実際は理論ほど完璧ではないが、中東の灼熱の中でフィールド調査してみた感想は、感動した。あせは結構かいたが、肌面に汗がほとんど残らない。ヨルダンが乾燥していることもあって、lifaのうえに着ていた速乾シャツの乾燥スピードも速いのだが、これまで着てきた吸汗速乾が一体なんだったんだ、と思えたほど。

限界と短所

ただやっぱり物理的限界はあるので、超多湿のドバイではさすがに限界を超えてびっしょりになってしまったが、ほとんどの方は50度超えの多湿環境で1時間以上歩き回ることもないだろうから、そこは心配なさそうだ。

まぁこの時不便に感じたのは、この当時のlifaのシャツはポリプロピレン100%のものがほとんどで汗を乾かすための速乾シャツを上に着る必要があったところ。

そして、僕は鈍感なので気にならないが、ポリプロピレンはプラスチックのひとつということもあり繊維がポリエステルなどと比べると硬いこと。

でもその後、こういったデメリットを改良したタイプのものがヘリーハンセンはじめいろんなメーカーから生産されるようになってきた。そういったシャツの種類を今後レビューもかねて紹介していきます。

僕が初めて買ったのは半袖のもの。今でもヘリーハンセンの定番商品
ヘリー ハンセン lifa




To be continued