バックパッキャーというスタイル(2)優位性の考察
Hola
前回、ありきたりの内容についてふれただけでしたが、今回がほんちゃん。
前回の補足を少しすると、100ヵ国以上旅している僕ですが、世界の街ぶらをはじめた頃は、世界一周に出かけて一度に何十ヵ国も訪れるような旅をしていたわけじゃない。仕事や国際会議に行った時にその空き時間を使って行ったことが無い国々を訪れていた。
そういった経緯もあって、スーツケースで行かざるをえないということ、基本的に入国と出国同じ空港で、知人宅に大きいスーツケースをおいて小さなキャリーで出かけるスタイルだったこと等もスーツケース派になった要因。
そんな僕もバックパッカーの真似事をしてアフリカか中央アジア辺りを旅する計画を立てた時に登山用のザックでまわることを決心し、型落ち品が特価という甘いことばに釣られて実際に購入65Lのザックを購入した。
そこまでしておいて、旅が近づいてくると不安ばかりが募った。
・65Lで足りるのかな(いつも使っているスーツケースは預け入れ制限いっぱいサイズの157cm 90L)、僕はミニマリストではない。Max & Opt imizer 可能な限りの効果の最大化、最適化を目指す人間。言い換えれば予備や蓄えがないと不安になるチキンなのだ。
・預け入れ荷物で破れないだろうか
・レインカバーつけても濡れるみたいだし
etc
そんな時にふと思いついたのが半ザック、半キャリー。そして考えれば考えるほどそのメリットが大きいと思えた。今思い出せる範囲では
①容量に対する機動力
機内持ち込み可能なマックスサイズは約35L、そして40Lのザックを背負えば合計75L。これだけあればバックパッカースタイルの放浪でも十分すぎる。さらに75Lのザックは見るからに大きく荷物を入れるとゆうに15kg超、いくら両手が空いていても機動力はあきらかに落ちる。
40Lのザックはザック自体の重さが半分以下、中身も半分、そして残りは35Lのキャリーに。キャリーは転がせるので楽ちん。大型のスーツケースだとしんどい悪路も案外こなせる。さらに段差や階段で手に持ったとしてもたいしたことはない。
②どちらも機内に持ち込める。
各地を転々と動きまわる旅にとって悪夢はロストバゲッジ。保険がきいても、時間と宿泊費まではだしてくれない。預け入れずに機内に持ち込めるのであればそれに勝るものはない。
キャリーが機内持ち込み可能サイズであれば、それをコンパートメントに乗せて、ザックは足下に入れることでどちらも持ち込める(これはレガシーと呼ばれるLCC以外の航空会社利用が前提だが、LCCで片方を預け入れる場合のメリットは次の③をみてね)。
③預け入れが必要な事態でも安心
基本的にはどちらも機内持ち込み想定しているけれど、旅客の手荷物が増えている今日、搭乗口で突如手荷物を預け入れを強制されることがある。そんな時にザックだけだとザック自体もその中身へのダメージが心配。そういうときこそキャリーの底力。ハードなボディで大切な持ち物をまもってくれます。
余談になるけど、搭乗口で預け入れはその場で格納庫に荷物を積み込むのでロストの心配は少ない。
④安全面
前回も書いたけど、スーツケースの良さはなんといってもセキュリティ。特にバックパッカーが泊まる安宿は大型サイズのロッカーがないところがほとんど。そんなときでもキャリーがあれば貴重品はそれにいれて柱やベッドにワイヤーでくくりつければザックにいれ保管するよりも格段に安全性が増す。また40Lクラスのザックなら中身をいっぱいにしない限り、街ぶらにも持ち出せるので無駄がない。
違う角度の安全性だと、急な雨にも濡らしてはいけないものをキャリーに入れて守ることもできる。
⑤武器や盾になる
これについては人によりけりだろうけど、機内持ち込みクラスのキャリーは襲われた時に振り回せば結構な武器になるんですよね。またナイフ飛び道具を防ぐことも可。まぁ多くの皆さんにはそういった状況で戦うことはオススメしませんが(笑)
僕が南米でナイフを持った強盗団4人を蹴散らした内容等はこうご期待。結局65Lのザックを使わず、40Lのロールトップのザックと36Lのキャリーで出陣。
To be continued
小さなキャリーだとこんなことも可能!