戦略的放浪家バックパッキャオの世界制覇! 200ヶ国の街ブラ紀行と其の雑記

戦略的放浪家(Strategic Nomad)兼アスリート経営者の旅と生活のユニーク情報発信ブログ。難病のモヤモヤ病等で10回以上死にかけながらも世界150ヵ国以上に張り巡らしたネットワークを活用しなが居候的な旅をする。確立したトラベルスタイル(バックパッカーのような旅をしながらもキャリーのスーツケース派)から自称バックパッキャー。呼びづらいので呼称をバックパッキャオ!にされる[アジア人で左利き(サウスポー)+ナイフ強盗退治の経歴からボクサーのパッキャオ(Manny Pacquiao)とかけあわせて]

外国語会話の極意は伝えたい気持ち。(なまりは武器になる)

Hola

前回に引き続き語学学習についてもう少し書いてみます。

内容

 日本人と韓国人の共通点

外国語を話す時に日本人はその発音アクセントがネイティブスピーカーと違うことを酷く恥じる傾向がある。日本以外でこの傾向が強いのは僕が知りうる限りではおとなりの韓国人である。

米国で語学留学に来ていた子達に英語を教えていたときにもこの傾向は顕著だった。この両国に共通する思考の源はテストというものなんだと思う。英語のテストが文法のテストがメインであり、正しい文法で書かれていなければ間違いとして責められる。そういったものが着実に思考に埋め込まれているのだろう。

一方南米、ヨーロッパ、アフリカ、インドに中国、そういった国の人達は文法がどうとか、発音がどうとか考える前にとにかく喋る。その心は、”自分の思いを伝えたい”。もうそこに尽きるように思う。

考えてみてほしい、空港や駅で乗り遅れそうになっている時、係員に待って欲しいと伝えるときに発音やアクセント、文法を気にして話すだろうか?僕がそういう境遇の人を見たとき、日本人で英語が話せない人でもとにかく必死で知っている限りの単語を発している。

言語の原点はそこなんだと思う。何かを伝えたい。その想いがなく、そうする必要のない環境にいると何年よその国に住もうが言葉は上達しない(この件についてはまた改めて)。海外で活躍するスポーツ選手の多くもこの例にあてはまるのではないか。

またそこに加えて、発音やアクセントといったものにも恥じらいを感じるところもあるようで、ネイティブスピーカーのような発音ができないと恥ずかしいという気持ちもあるようにみえる

標準語は素晴らしい?

確かに、どの言語においてもそれが母国語であるが如く話せるのは素晴らしいことだし、理想として追い求めることはよいことだと思う。でも訛りがあるということは多くの方が思うほど悪いことではない。

考えてみてほしい、日本語でも標準語を全く訛りなく話せる人間がどのくらいいるだろうか?さらにいえば標準語の全くクセのないアクセントで話せるひとの話し方が好まれるだろうか?世の中では好きな方言ランキングなるものがあるくらいだし、僕の住んでいる関西圏では標準語を敬遠する人までいるし逆もまたしかり。

英語に関していえば、スペイン語、中国語、韓国語、それぞれに特徴的な訛りやある種の発音に特徴的な訛りがある。それでもアクセント位置などがある程度正しければ十分に理解可能だしだれもそれを恥ずべきとは思っていない。イギリス等一部の国や地域では訛りによって階層がわかるといったところもあるけれど、それは本当に一部のコミュニティの話。

訛りの名刺は最大の武器

日本で活躍している有名人の中でもパックマン厚切りジェイソンの日本語はそこいらの日本人と比べても遜色ないどころか、上だろう。でも彼らの流暢な日本語にだって外国人特有の訛りはある。でも、だからこそそのしゃべり方をきいた時に彼らだと認識できる。訛りとはある意味自分を表す唯一無二の名刺なのだ。

それにどうだろう、日本各地の方言に愛着を感じるように外国人の日本語の訛りに愛着を感じる人も多いのではないだろうか。これは逆もまたしかりで多民族国家を訪れた際には訛りがあるあることで外国人だと認識してもらうことで手厚いもてなしを受けることだってある。訛り混じりに一生懸命自分達の国の言葉を話している姿に好感を持つというのは万国共通なのかもしれない。

科学的にも流暢な喋りより方よりも少し不器用な方が印象ににきりやすく、またおどおどしゃべるよりも堂々と話す方が好感を抱きやすいという結果があるくらいである。さらにいえばネイティブスピーカーにはこいった訛りは会得できないのである。もしあなたがゴルゴ13のような完璧なスパイにでもなりたいのであれば訛りは欠点でしかないが、そうでなければ訛りとは恥ずべきどころか大きな武器となるのだ。

現実世界においては言葉の果たす役割の大部分は伝える為の道具であり、最も大切なことは何を話すかと、如何にそれを伝えたいかということだろう。まずは話すことが第一歩、完璧はその中で求めていけばいいと思う。

To be continued