戦略的放浪家バックパッキャオの世界制覇! 200ヶ国の街ブラ紀行と其の雑記

戦略的放浪家(Strategic Nomad)兼アスリート経営者の旅と生活のユニーク情報発信ブログ。難病のモヤモヤ病等で10回以上死にかけながらも世界150ヵ国以上に張り巡らしたネットワークを活用しなが居候的な旅をする。確立したトラベルスタイル(バックパッカーのような旅をしながらもキャリーのスーツケース派)から自称バックパッキャー。呼びづらいので呼称をバックパッキャオ!にされる[アジア人で左利き(サウスポー)+ナイフ強盗退治の経歴からボクサーのパッキャオ(Manny Pacquiao)とかけあわせて]

ヨルダンのタクシー事情とタクシー運転手から教わった日本車の優位性

アッサラーム
内容

坂の街の移動手段

僕がヨルダンを訪れたのはちょうどラマダンがあけ。Mさんによるとラマダン中はアンマンであってもモールなどが夕方からしか開かないことがほとんど、とのこと。でも今の日本と同じく昼は高温になる夏は人々が活動を開始するのもやはり夕方から。気温が下がるとはいえ、アンマンは坂の街、各エリアへの移動は乗り物がないと移動はかなり困難だ。

安上がりな路線バスもあるけれど、メインはやっぱりタクシー。夕方のラッシュアワー以外はこれでもか、というくらいつかまる。というより、道を歩いていたら、いたるところから”プー”とクラクションを鳴らされる。予期しない突然のクラクションにはじめはドキッ、とするし、なにか邪魔なところを歩いているのかな、と思うが、ほとんどはタクシードライバーが、乗車を促すために鳴らしている。乗る意志が無いときは、目を合わせず無視するか、必要ないことをジェスチャーで伝えよう。

そして、以前の記事でも書いたが、必ず乗る前に行き先伝えて料金の交渉をするようにしよう。そしてもし他の乗客と乗り合いになるのが嫌なときはそれも先に伝えた上で値段交渉をするように。まぁそんな約束お構いなしなドライバーも結構いるんだけど。

日本では見えなにくい日本車のよさ

普段はあまりタクシーを使わない僕もアンマンでの滞在中は、結構利用した。そんなヨルダンのタクシーの車種だが、日産が多く次にトヨタ。またHYUNDAIとKIAも結構走っていた。ある日トヨタ車のタクシーに乗った時、ドライバーと喋ると、面白い事実を教えてくれた。

彼は大学生で、授業のない時間にタクシードライバーをし、それ以外の時間は同じ車を兄と父が使ってタクシードライバーをしているそうだ。車の稼働時間は1日17時間くらいだという。そんな彼の車はTOYOTA。僕が日本人ということもあり、自然とその話に

僕「いろいろあるなかで、どうしてトヨタにしたの。」

運転手「やっぱり信頼性かな。」

僕「でも日本車は高くない?」

運転手「高いよ、特にトヨタ高い。日産はインドに工場があるからトヨタと比べると安いんだけど、ヒュンダイなかよりもずっと高い。」

僕「それでも日本車買うんだね。日産にしようとは思わなかったの。」

運転手「耐久力が全然違う。例えばKIAはトヨタの半額くらいで買えるけど、タクシーとして1日17時間も使えば1年でボロボロだよ。以前はヒュンダイに乗っていたけど、それでも2年くらいでダメになった。ヨーロッパアメリカの車種も悪くはないけれど、コストパフォーマンスがあまりよくないよ。このトヨタはもう5年くらい使っているけど、まだまだ走れるし全然いたんでない。トヨタにしたのは、好みの部分が強いかな。」

いろんな事情から日本ではあまりお目にかかることのないお隣の国の車達だが、そういった噂は耳にしたことがあった。でも実際にこういった話をきくと、正直嬉しい気持ちになった。それにしても乗用車を1日17時間稼働って…日本ではなかなか見えてこないし感じれない日本車の良さがここでは発揮されているようだ。

この話をきいて以降タクシードライバーに何回か同じ話をふってみたところ、みな同じような答えが返ってきた。あとは日本車はアフターケアや修理についても評判がよかった。

やっぱりここなんだな。ウィークポイント

ただ日本車は高いというのはその通りだろう。世界のを歩いてみて思うのはやはりマーケティングという面で日本は後手にまわっていると思う。どんなにいいものであっても、そのエリアの人には高すぎるものは売れない。どうしての必要にして十分な性能で安いものを買わざる得ないのだから。

例えばIKEAはものが高いスウェーデンから発祥し北欧ブランドという信頼性やお洒落感を武器にハイブランドではなく、コストパフォーマンスをいかして成功したわけで、日本車ももう少しそういったマーケティングができれば(既にやっていらっしゃったらすみません。)少しはい以前のような世界での競争力も戻るかもしれない。

何はともあれ、そうした長年の積み重ねで得た日本への信頼感がいまだ世界の人々の意識に埋め込まれているというのは旅をしていて感じる喜びのひとつだ。

To be continued.