戦略的放浪家バックパッキャオの世界制覇! 200ヶ国の街ブラ紀行と其の雑記

戦略的放浪家(Strategic Nomad)兼アスリート経営者の旅と生活のユニーク情報発信ブログ。難病のモヤモヤ病等で10回以上死にかけながらも世界150ヵ国以上に張り巡らしたネットワークを活用しなが居候的な旅をする。確立したトラベルスタイル(バックパッカーのような旅をしながらもキャリーのスーツケース派)から自称バックパッキャー。呼びづらいので呼称をバックパッキャオ!にされる[アジア人で左利き(サウスポー)+ナイフ強盗退治の経歴からボクサーのパッキャオ(Manny Pacquiao)とかけあわせて]

独裁者(国家)の共通点。実は日本も!?

こんにちは
内容

彼らは英雄だった

前回の記事でベラルーシの今のところで独裁者ルカシェンコ大統領出てきたわけだが、世界には独裁者に分類される人物が統治している国がそれなりにある。先進国や大国といわれる国で名目上はそうでなくても実質は独裁といわれる国だってあるくらいだから、世界の普段は話題にあがることがない国にいたってはその比ではないだろう。

僕も旅の中でそれなりに独裁者がおさめる国も訪れた。そんな中で独裁者になっていく過程にはある共通点があることがわかる。

そもそも、多くの場合、独裁者といえどもはじめから独裁者であったわけではない。むしろ彼らは英雄ですらあることもしばしば。国を変えるという決意から蜂起し、見事に国を治めることに成功し民衆から英雄としてその1歩を踏み出すのである。その典型が、ベネズエラキューバニカラグア、なんかがその典型。もちろん政権転覆させてではなく、選挙選ばれた後に独裁者になっていくパターンの方が主流ではあると思う。

そんな志あるリーダーがなぜ独裁者になってしまうのか、多分手に入れた権力や利権がそれまで想像もできないほど美味しいもので手放したくないんだろう。途上国では他国や国際機関からのばかでかい支援毎年入ってくるわけで、それまでの貧しい生活では手に入れられなかったもの、想像すらできなかったののが労せず手中に収まるのだから。僕が見てきたなかで、ある程度彼らは同じ手法、段階を用いて独裁国家を築いて行く。

いざ独裁への道

フェーズ1⇒政権奪取後にまずは、大演説をうつ。これまでの政権を悪とし、それが終結した今からこの国の新たな時代が始まるのだ、と。この政治的混乱や熱狂の間に国の富を押さえて、軍等の主要メンバーにばらまいて基盤を固める。ここで大切なのは前政権に不満を持つ国民向けにも何かパフォーマンス的に富の配分を行い、目をそちらに向けさせて、時間を稼ぐのである。

フェーズ2⇒だがそもそもそんな自分の基盤を固めていては国の根本的な構造が変わったわけではないので、国民の生活は変わらないので不満が出はじめる。この最初の段階ではその原因を前政権に押し付けて、今はそれを是正する期間だという。

フェーズ3⇒それと前後するように街中には統治者のプロパガンダが溢れはじめる。

フェーズ4⇒フェーズ3が進むと国内のマスメディアを買収なりして自分の監督下に置く。この辺まで来るともう立派な独裁者です。

この辺りまでで通常だと法定の選挙を迎える頃にはなっていることも多い。前政権の悪政をただし終えて、いま正に国民の為の政策を進行中で、それには時間がいるなんていいながら、ここはなんとかパスする。でもこの時点では既に反乱分子と目される対立候補が表れ始めているので

フェーズ5⇒選挙で他の候補が勝てないようにな法律を作っていく。または治安維持的な法律で分子の芽を摘んでいく。

フェーズ6⇒それと同時にプロパガンダが政治理念的なものから、これまでの数少ない成果を強調した物に変化。多いのは学校を建設後に笑顔の子供に囲まれる主君的なもの。

ここまで来るともう僕達には笑えるレベル。やらせ感しかみてとれない。でもここまで来ればもう自分の周りは利権でガチガチに固まっていて、言い方は悪いけれども、明日の暮らしもままならない国民の多くは反乱すら起こせない。

フェーズ7⇒ただ多くの国では憲法によって統治者の任期がせいげんされている。よって彼らはその任期を延長もしくは無期限に変えはじめる。ここまでくれば完全な独裁者。

日本は例外ですか?

でもよく見回してみてください。これ今の世界情勢では結構有名な国々で行われていますよね。それに日本だって。憲法や法律変えた訳じゃないですが、首相選びが国民の選挙ではない日本において党則変えて実質的な任期を伸ばすって……どうなんでしょうね。

まぁこういった流れで気づけば何十年も同じ人物が国を治めているという独裁国家が出来上がるわけです。ちなみに

フェーズ8⇒現国家元首銅像が立つ、教科書にその生い立ちや功績が載る。これこそが多分独裁国家の完成形で国家元首の目指すゴールだと思います!

ボリビアでアルパカ製品を扱う日本人のかたと話していたときにこの話になりました。この国もあと一歩だね、って。でもエボ大統領も結局亡命するはめになりましたよね。その意味ではタジキスタンはそこにたどり着いています(笑)

ほんと権力って否とを変えると言いますが、国家を見ているとそれがハッキリとでますよね。僕も日本が総裁の任期を伸ばした時にはもう日本も独裁へのレールが敷かれたな、と感じました。そして、今書いたフェーズ内の餌で自分の基盤を固める系のスキャンダルも満載だったし。

良いトップとダメトップ

僕は個人的にいろんな指導者や経営者を見てきて、「まだまだ俺がいなきゃダメなんだ」要するに俺でもっている、余人を持って代えがたいなんていう人がそういう独裁傾向にあるのは間違い無さそうです。歴史やスポーツを見ても、どんなヒーローだって、引退時こそ惜しまれ、影響が出ても多くの場合、次が出てきてなんとかなるんですよね。

というよりも、自分の時代に次を育てれてこそトップであり、人を認めることのできる本物のトップだと思う。要は独裁者は自己顕示欲と自分以外を認めれない人でもあるわけなんで。

世襲制や長期政権が悪いとはいわなし、うまくいっているところも少なからずあるけれど、まぁ稀ですね。やっぱり人間は我欲をどうコントロールするのかが一生の課題なんですかね。

旅をするぶんには独裁国家もある種新鮮なんで、皆さんもその独裁臭をかぎ分けながら旅してみるのも一興かと思います。

To be continued