戦略的放浪家バックパッキャオの世界制覇! 200ヶ国の街ブラ紀行と其の雑記

戦略的放浪家(Strategic Nomad)兼アスリート経営者の旅と生活のユニーク情報発信ブログ。難病のモヤモヤ病等で10回以上死にかけながらも世界150ヵ国以上に張り巡らしたネットワークを活用しなが居候的な旅をする。確立したトラベルスタイル(バックパッカーのような旅をしながらもキャリーのスーツケース派)から自称バックパッキャー。呼びづらいので呼称をバックパッキャオ!にされる[アジア人で左利き(サウスポー)+ナイフ強盗退治の経歴からボクサーのパッキャオ(Manny Pacquiao)とかけあわせて]

モントリオール自分的街ブラ

Bon Jour

内容

 見たいものはただ2つ

久しぶりの海外旅行、思いつきだけで訪れたブラジルの時よりは下調べはしていたが当時の僕にとって興味があったものはこの数年前に球団が売却されてしまったエクスポスの本拠地とF1カナダグランプリのコースを見にいくこと。この2点のみ。あとは付録みたいなものだった。

真っ先に向かったのがエクスポスの本拠地オリンピックスタジアム。建物自体はシンボリックだが、僕のような物好き以外は足を運ぶ者もいなかった。

僕自身もエクスポスというチーム自体に思い入れがあったわけではなかったけれど、ボストン時代から今でも僕の中でのNo1投手、ペドロ・マルチネスが立っていたマウンドを見てみたかった。オリンピックドームは遠景だと特徴的な建物だけれど、近づくにつれ年季が入った感が否めなかった。

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スタジアムも周りの建造物もユニークな形

入場料は無料で1階はモントリオール五輪開催やオリンピックの歴史の紹介の展示が、下層階にはスタジアム内への入場ゲート等があった。球団売却後で使われていないこともあって、シャッターの奥のグラウンドにも備品などが放置されていた。僕にとっては行ってよかったけれど、多くの人にとっては遠くから眺めていいるだけで十分だと思う。

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建物の説明(左)、五輪の歴史の中には東京五輪も(中)、飛び込み台などもあるプールとトレーニング施設も併設(右)

もう一ヶ所のお目当てのジル・ビルヌーブサーキット。F1をみるようになって以降気がつけばカート等のライセンスまで取得していた。僕自身はミハエル・シューマッハのファンだったけれど、F1の歴史の中の伝説のドライバーの一人ジル・ビルヌーブの名を冠したサーキットをみないという選択肢はなかった。

オリンピックドームにはついてくる人間がいなかったが、こちらには結構な人数が一緒についてきた。なぜならこのサーキットエリアは他にも名所が隣接しているから。サーキットは人工島のノートルダム島にある。地下鉄の最寄り駅はこちらも特徴的な建造物のバイオスフェアのあるサンテレーヌ島。サンテレーヌ島の公園を散歩しながら橋を渡るとノートルダム島に着く。ノートルダム島にはサーキット以外にもカジノやビーチがある。サーキットコース自体もレース開催時以外は公園なので、サーキットコースを自転車で走れるのでF1に興味がない人でも楽しめるスポットが満載。

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バイオスフィアを横目に橋を渡り(左)、川縁を歩きサーキットへ(中)、サーキットはサイクリングコースに(右)

 

さて、じゃあ肝心のサーキットはというと、僕が訪れたの日がカナダグランプリ開催の翌週ということもあり縁石やスタンド等がまだしっかり残っていて大満足の観光になった。多分僕一人の観光だったらここで終わっていた可能性が高かった。思い返してみてもこの当時のぼくには文化的なものへの興味が全くなかったようだ。

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F1開催後の余韻が残るコース

自分以外は優秀なガイド

でも幸運なことに、プログラム中には夕刻からフリータイムが設けられており、ほとんどの参加者が街へ繰り出した。サマータイム中のモントリオールは21時くらいまで日が落ちない。僕と違い多くの参加者はモントリオールの歴史や文化をリサーチ済みで後をついていくだけでガイドブックにある名所のほとんどをまわることができた。しかも僕のグループにはマギル大学の学生がいたこともあり非常に効率よくみてまわることができた。恥ずかしい話だが、旅の後にガイドブックやテレビの旅行紀をみていて、「ここ行った!」みたいなことが沢山あった。

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このときは有名店とは知らなかったシュワルツのスモークミートサンド
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知らずについていったジャン・タロンマーケット

 

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マーケット内のほほえましい一幕(左)とクレープwithメープルシロップ(右)
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規模は小さいがチャイナタウンもある
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プログラム後のコンベンションが行われたカラフルな国際会議場も観光名所のひとつ

モントリオール観光の一味違う楽しみ方

モントリオールの旧市街地特徴的な家

モントリオールの旧市街地は有名な観光地のひとつ。そんな中で洞察力の鋭い人なら街の中の建物にある特徴的な建物を見つけることができる。それは継ぎ接ぎの壁。元は平屋だった建物等を増築したものや傷みを修復した後がそのまま残っている。材質の異なる壁のつぎはぎをみながら建物がどのようにして今の形になっていったのかを想像するのも一興です。

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建物の側面のつぎはぎに注目しよう

落ち着いたナイトライフ

米国で暮らしたことのある僕が一番驚いたポイントがこれ。バー等が立ち並ぶ通りの風景はボストンのそれにそっくりなところも多かった。でもその静けさに驚かされた。米国だとこういったお酒がからむ通りには泥酔した人々が沢山いて、奇声や叫び声もよく耳にする。でもモントリオールで見たその光景はゴッホ夜のカフェテラスを具現化したようなものだった。皆が談笑しながら純粋にお酒とその場の雰囲気を楽しんでいた。

この光景を見たときに、同じ英語を使い地理的にも隣同士のカナダと米国におけるメンタリティーアイデンティティーの違いを肌で感じた。

もうひとつは夜のカフェ。モントリオールには24時間営業のカフェが結構あった。プログラム終了後はホテル泊になったので、退屈しのぎをかねて行ってみると、こちらも静かで落ちついた時間の流れる空間。まだスマホがでまわる少し前、大学生とおぼしき若者達がノートや本を広げて作業をしていた。初日はその雰囲気を楽しみ、翌日は僕も持参していたフランス語の学習本を持ちこんでちょっと気取りながら勉強してみた。この夜のカフェは次に訪れることがあれば絶対にまた訪れようと思う。それくらい僕にとっては居心地のいい場所だった。

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訪れたカフェと思いでの1杯

 

ブラジルの時に比べればいくつかの点においては自分の見たいものを設定して旅ができたので旅人として成長していたんだろうけど、その土地や文化への下調べなどまだまだ未熟です。この当時の僕に世界不思議発見に臨む黒柳さんを見習わせてやりたいです。でも未熟だったぶん、今の自分だったらこの街をどのようにしてまわるのだろう、とシミュレーションして楽しむ余地があることを感じる。

旅人への階段を上がっている僕。次は一体いずこへ。

To be continued