戦略的放浪家バックパッキャオの世界制覇! 200ヶ国の街ブラ紀行と其の雑記

戦略的放浪家(Strategic Nomad)兼アスリート経営者の旅と生活のユニーク情報発信ブログ。難病のモヤモヤ病等で10回以上死にかけながらも世界150ヵ国以上に張り巡らしたネットワークを活用しなが居候的な旅をする。確立したトラベルスタイル(バックパッカーのような旅をしながらもキャリーのスーツケース派)から自称バックパッキャー。呼びづらいので呼称をバックパッキャオ!にされる[アジア人で左利き(サウスポー)+ナイフ強盗退治の経歴からボクサーのパッキャオ(Manny Pacquiao)とかけあわせて]

無知は強し、居候的旅の起源ブラジルへ(4)

内容

 

Bom dia

ラテンTime?

前回、ようやくブラジルのサンパウロに到着した僕。迎えを期待していた僕の目にいたのは見知らぬブラジル人ばかり。おまけに安心しきっていたのと、バタバタしていて携帯の番号きいていなかった。どうしよう。ここは2000万都市。東京の倍。

ここは信じて待つほかない。ここで役立ったのが留学中に学んだラテン人気質。「hey ジャパニーズ、1時間の遅れなど遅れとは言わんのだよ」。そうです、2時間くらい待ってみれよう。動きまわらないことが重要だ。

待つ決心をして約20分、見覚えのある背の高いブロンドガイがとなりに同じくらいの背丈のヤングを連れて走ってきた。ルームメイトだったCacoだ。となりににいたのは弟だった。

Caco「ごめん、時間もちゃんと覚えていたし、間に合うようにきたんだけど、違う空港に向かっていた。」

まじか(笑)、渋滞とかありきたりの言い訳がくるのかと思っていたので見事な肩透かし。

そう、サンパウロには国際線用の空港と国内線メインの空港があるのだ。関空と伊丹みたいなものね。(この後10年ほどしてアイルランドで別のブラジル人の友人に国内線空港のマジか、話をきくことになる)

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ようやく空港での(感動的な?)再会

豪邸と眠らない日本人

何はともあれ、Cacoの運転で彼の家へ。デカっ!!!豪邸でした。そりゃそうよね、こういった二極化の国で米国の大学にこれるってことはとんでもなくリッチです。そういえば自家用ジェット所有してる子とかもいたもんな。Cacoも父が弁護士で彼もブラジルの一流大学の法学部生。

家に入ると、彼の母(以後C母)が出迎えてくれた。

C母「ようこそ、あなたが噂の眠らない日本人ね!息子が俺のルームメイトの日本人が寝ているところをみたことがない、って言っていたわ。」

少し大袈裟な表現だけれど、よく考えればまぁ納得。なぜなら僕は夜に近くのジムに行ってそのあと、寮の地下のトレーニングルームで素振りなどの野球の練習をして部屋に戻ると夜中の1時くらい。そこから勉強して3時くらいに就寝。一方Cacoはラテン民族らしくパーティーには行くのだが、それ以外の日は10時か11時くらいには就寝していた。

では起床は、僕が7時くらいで8時くらいにCacoを起こす。そりゃ僕の寝ている姿みることないわな(笑)

僕「ちゃんと寝てますよ。さっきも飛行機でいっぱい寝ました。」

C母「ごめんなさい、息子が間違えて別の空港行ってたみたいで。息子が電話してきて、一言目が”しまった、I lost my Japanese”だったのよ」

直訳すれば俺の日本人を失った、爆笑してしまったし、ほんとに勘違いしていたんだなとわかった。

ここは独居房ですか

そんな出迎えを受けて、家を案内される。風呂、トイレ、キッチン。そして、寝室へ。寝室は地下に降りるのだが、その階段には鉄格子が。更には寝室にも。玄関にある鉄格子には違和感がなかったが、家の中の階段や寝室にまで…まるで独居房じゃん。日本では見慣れないものに、なぜ鉄格子がこんなところにまであるのかたずねた。

Caco「夜に強盗が来てもここで逃げる時間稼ぎができるからだよ。」

え?強盗ですか?こんな高級住宅街に?そう、何も知らない無知の状態でとにかくどこかに寄ってから帰りたいという思いだけで飛んできて、空港から送迎されて、危険だなんて発想は微塵もなかった僕。今でこそ、ブラジルは治安という面で要要警戒であることなんて当たり前、なんていってる僕。そんな現実を渡航前に知っていたら、ブラジルには行っていなかったかもしれない。海外2ヵ国目に選ぶ場所ではないような…そしてここから沢山の現実を教えられることになる。

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もちろん全ての窓にも鉄格子完備。逆に避難もしにくいのでは(笑)

リオとスモークの危険な関係

滞在中に行きたい所はあるか訪ねられて、「リオデジャネイロ」、と言ったとき。

Caco「それはもっと先に言っておいてくれないと…あそこは俺達でもしっかり準備してからいかないと危険だよ。今回はその時間はないよ。」

そうなのか、…リオデジャネイロ、ってキリスト像があってビーチが広がるハッピープレイスとしか思っていなかった(-_-;)

ある日、街のあらゆる車がスモーク仕様なのが不思議で、その理由をたずねた

Caco「スモークがないと、車中に誰が何人乗っているかすぐにわかるだろ。お前が強盗だったら、男3人乗ってる車と、女1人の車、どっちを襲う?それに駐車しているときでも中に何がはいっているか丸見えだろ。」

えー、えー、強盗って、そんな日常茶飯事なんですか?

Caco母「うちの子達も夜にパーティーにでかけるけど、ちゃんと無事に帰って来ることだけをいつも祈っているのよ。」

まぁ、どこの国でもそれは同じだけど、その無事の次元が日本等とは違います。スモーク防犯の為なんて、想像もできかなった。日本ではせいぜい日除けの為ぐらいだし。

さらに付け足すと、ブラジルでは一定ランク以上の車に防弾ガラス仕様。そんな治安もあってか、ブラジルの防弾ガラスの技術は世界有数なんだとか。思わぬ副産物。

少しずつ不安になってきた、でもほんと無知とは恐ろしい。何の準備もせずにポン、っとやってこれるんだから。でも僕にはCaco達地元民がついている!と、たかをくくっていた。次回そんなブラジルで事件は起こる。

To be continued

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